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国際交流部会

国際交流部会

留学生支援事業

令和5年度 事業内容

 熊本県内での留学生の受入体制の強化及び留学生数の増加に向けた誘致戦略の検討を目的として、熊本県及び熊本市の支援を受け、総合的な留学生支援を行った。

○留学生のためのワンストップ窓口業務

概要:

大学コンソーシアム熊本の加盟大学等に在籍する留学生などを中心に、熊本市国際交流会館および大学コンソーシアム熊本事務局に設置している「留学生ワンストップ窓口」への相談件数は61件(窓口:8件、電話:16件、メール・SNS:34件、訪問3件)であった。相談内容は、留学生の日常生活について7件、住居について6件、学業・進学について3件、語学について1件、求人・依頼について41件、その他3件であった。留学生からの主な相談は、賃貸住宅や公営住宅への入居、行政から届いた書類の書き方、などの相談があった。行政や他機関からは留学生向けの事業やイベントの周知依頼や、企業からの求人や留学生に関係する依頼に関して相談を受けた。

○ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)等を活用した留学生ネットワークの運営

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)等を活用した留学生ネットワークの運営

留学生に有用な情報を提供するために、多言語ホームページを運営した。また、SNSを活用し、Facebookページ「Consortium Kumamoto」およびInstagram 「kumamoto_conso」での情報発信を行った。FacebookやInstagramの機能を利用し、主に英語と日本語で留学生の生活に役立つ地域の情報や、防災に関する多言語情報などを発信した。大学コンソーシアム熊本のイベントや留学生アンケートの周知のためのツールとしても活用した。

 

(A)大学コンソーシアム熊本 多言語ホームページ、留学生向け日本語版ページ

大学コンソーシアム熊本の留学生向けのホームページを作成した。コンソの加盟機関の紹介、コンソの活動、留学生支援事業の紹介を行った。各大学に所属する留学生からの留学体験談については、新たな留学生の留学体験談を掲載した。留学生支援事業で行っているイベントを掲載するページ、ショートムービーコンテストのページも作成し、熊本での留学生活をより身近に感じてもらえるページとなった。留学生が進学先を探すときに、参考としてもらえる『学術分野マップ』を掲載している。英語、中国語、韓国語版のページを運用し、多言語の防災情報や熊本の外国人相談窓口に関するリンクを設置し、留学生たちに紹介した。

 

(B)Facebook
「Consortium Kumamoto」ページを主に英語での情報発信を行うことを目的として運営した。コンソや他機関の留学生向けのイベントや企画、県や市からのお知らせなどを掲載した。コンソホームページ「大学コンソーシアム熊本」の記事を掲載し、留学生に周知を行った。留学生からの相談や連絡のメッセージも寄せられ、ワンストップ窓口の相談ツールとしても機能した。

 

(C)Instagram

学生は、フェイスブックに加え、インスタグラムの利用者も多いと考えられるため、イベント案内、大学紹介などの記事を投稿した。メインの写真と短文の投稿、ストーリーを使って直接ホームページのリンクを案内することができるため、忙しい学生にも、気軽にアクセスできるというメリットがある。留学生がイベントに参加するきっかけとして、地域の情報はインスタグラムでチェックしているという学生が多い。(A)フェイスブックと合わせて使うことで、より多くの学生への周知ができた。

 

(D)LINE

1対1の連絡ツールとして、イベントの周知や防災情報などはLINEを使って周知した。留学生アンケートの周知を行うなど、一定数の留学生に素早く情報を届けることができた。学生からの就職に関する相談や、問い合わせに対する回答もLINEで行った。

○留学生アンケートの実施報告

 

○大学コンソーシアム主催事業

A)留学生ウェルカムパーティー

実施日:令和5年6月10日(土)
実施場所:熊本大学多言語文化総合教育センター
参加者:113名(留学生44名、日本人学生50名、教職員その他19名)

留学生と日本人学生の交流のため、ウェルカムパーティーを実施した。事前に学生サポーターを募り、受付、会場誘導、記録(カメラ)、音響、フロア、ゲーム担当に分かれ、計34名が活動を行った。部会長の歓迎の挨拶の後、6名の留学生が新入生挨拶を行った。その後、熊本市国際交流振興事業団、熊本青年会議所からそれぞれイベントの紹介、熊本県警からは日本の交通ルールの遵守についての講話を行った。平成音楽大学の中国人留学生による音楽パフォーマンスでは、ゲームからインスピレーションを受け、自身で作曲した曲を生演奏で披露され、参加者は美しい歌声に聞き入っていた。交流の時間は、受付時に配ったグループ分けの札ごとにグループに分かれて、風船を回し、音楽が止まった時に風船を持っている人が自己紹介を行う、という簡単なゲームを行った。ゲーム終了後は、歓談の時間とし、それぞれ参加者同士の交流を楽しんでいた。  

 

(B)書道ワークショップ「楽しい書道❤」

実 施 日:令和5年6月17日(土)
実施場所:専立寺(熊本市中央区
参 加 者:16名(留学生15名、日本人学生1名)

日本の伝統文化である書道について学ぶため、書道体験ワークショップを行った。書道の歴史や、先生の様々な作品を通じ、書道への理解を深めることができた。英語通訳を交えながら、実際に筆と墨汁を使い、新聞紙に円や線を書く練習や半紙や大きな紙に好きな言葉を書いてもらった。筆先や墨汁といった、ペンとは違う扱いに苦戦している留学生もいたが、書きたい言葉を調べ、できた作品と一緒に写真を撮るなど、終始楽しそうにしていた。留学生からは、来日後も書道を体験する機会がなかった、との声もあり、日本の伝統文化に触れる経験ができた。

 

(C)第46回火の国まつり「おてもやん総おどり」

実施日:令和5年8月5日(土)
実施場所:熊本市役所周辺
主催:火の国まつり運営委員会・熊本市
参加者:47名(留学生25名、日本人学生10名、教職員等12名)

参加した学生たちは、練習の成果を発揮して元気よく踊り、熊本の夏祭りに参加できたことをとても喜んでいた。フランスの留学生が連代表として列の先頭を努め、「15秒PR」で連の紹介を行った。たいへんな暑さだったが、みんなで一体となって盛り上がり、熊本の思い出として楽しんでいた。祭りへの参加を通して熊本の文化を学び、学生同士の絆を深めることができた。

 

(D)スタディツアー in 阿蘇

実 施 日:令和5年11月11日(土)
参 加 者:42名(留学生36名、日本人学生6名) 

阿蘇の自然と熊本地震について学ぶため、阿蘇へ日帰りバスツアーを行った。西原村の萌の里に立ち寄り、道の駅の物産館と熊本復興プロジェクトのナミ像、コスモス畑を見学し、熊本地震震災ミュージアムKIOKUへ向かった。ミュージアムでは地震や断層についての説明を受けた後、熊本地震発生当時から復興の様子を動画で鑑賞し、旧東海大学阿蘇キャンパスを見学した。昼食は高森の郷土料理である高森田楽を賞味し、上色見熊野座神社を見学後、阿蘇神社と門前町の散策を行った。地震の爪痕を目の当たりにし、災害に対して備えることの重要性や自然災害の脅威を伝えるツアーとなった。

 

 

(E)留学生のための就活準備講座

実 施 日:令和5年12月9日(土)
参 加 者: 留学生5名

日本での就職活動の流れ、自己分析、企業分析の進め方について講義が行われた。日本の就職活動のスケジュールやインターンシップについての説明があり、留学生のそれぞれの状況や悩みに応じたアドバイスを受けた。自己分析では、それぞれシートを用いて作業、発表を行った。企業研究については、実際に企業を検索し、就活サイトの見方、企業の比較の仕方などの指導を行った。留学生からの質問も多く、少人数だったため、個々の就活ステージに合わせ、しっかりとアドバイスや指導を行うことができた。

 

 

(F)スタディツアー in 水俣

実 施 日:令和5年12月16日(土)
参 加 者:42名(留学生39名、日本人学生3名)

水俣病について学ぶため、水俣へ日帰りバスツアーを行った。車中では英語通訳から水俣病が発生した概要や、胎児性水俣病患者について事前の説明が行われ、水俣病資料館では、資料を見学し、水俣病について紹介する25分のドキュメンタリー映像を見た。その後、熊本県環境センターの会議室を利用し、一般社団法人「きぼう・未来・水俣」に所属する胎児性水俣病患者の話を聞いた。昼食の後、水俣病歴史考証館「相思社」では、水俣病に関して保存されている展示物や猫実験の小屋などを見学した。留学生たちは水俣病についての理解を深め、留学生同士の交流を行うことができた。

  

 

(G)留学生ショートムービーコンテスト

参加対象者:大学コンソーシアム熊本加盟機関に所属する留学生、熊本県内の日本語学校に在籍している
留学生(日本語科・専攻科)の個人、もしくはグループ
エントリー数:7グループ
応募作品:5作品
審査員:大学コンソーシアム熊本加盟機関からの推薦4名

熊本に留学している留学生に自身の留学生活や熊本での生活を紹介する短い動画を作成してもらい、コンテスト形式で募集を行った。応募作品は5作品あり、熊本の各地のワンピース像を訪れて撮影したもの、留学している大学や生活を紹介するものや留学生と日本人学生の友情をテーマにしたものなど、それぞれ違った視点で撮影された作品が集まった。応募作品はコンソのホームページに掲載し、留学生の視点を通じた熊本の留学の魅力を紹介する企画として、留学生誘致イベントやSNS掲載などで活用していく。

(H)スタディツアー in 八代

実 施 日:令和6年3月1日(金)
参 加 者:33名(留学生26名、日本人学生7名)

八代市の文化と歴史について学ぶため、八代へ日帰りバスツアーを行った。車中では英語通訳からくまモンポート八代についての説明やクイズが出され、到着後は特別な許可のもと、旅客ターミナルを見学し、日本庭園やミニ神社でくまモンとの写真撮影を楽しんだ。昼食後は八代市立博物館へ移動し、「武将の備え~八代城主松井家の武器と武具~」にて、貴重な文化財の展示を見学し、学芸員による説明を受けた。博物館の道向かいにある国指定名勝である松浜軒へ移動し、松井家に江戸時代から伝わるひな人形を鑑賞した。見学後は、いちご狩りの体験を行った。八代に伝わる歴史を学び、県内の新しい魅力を知ることができるツアーとなった。

 

 

○他機関主催事業への協力

(A)コラボカフェ(全4回)
 主催:熊本市国際交流振興事業団
 後援:大学コンソーシアム熊本
 実施場所:熊本市国際交流会館

第1回 「マウライ」
実施日:令和5年4月23日(土)
参加者:14名


第2回 「台湾」
実施日:令和5年6月24日(土)
参加者:23名


第3回 「ガーナ」
実施日:令和5年7月22日(土)
参加者:26名


第4回 「ドイツ」
実施日:令和5年10月28日(土)
参加者:14名


第5回 「北マケドニア共和国」
実施日:令和6年2月18日(日)
参加者:20名

   

 

 

(B)「人吉・球磨の焼酎蔵めぐり」

実施日:令和5年12月17日(日)
主催:熊本国税局
後援:大学コンソーシアム熊本
留学生数:28名

歴史と文化薫る人吉・球磨地方へ日帰りバスツアーを行った。人吉市では近代的な製法をされている「高橋酒造」と「繊月酒造」の2つの酒蔵を見学した。焼酎の歴史、製造過程を学ぶだけでなく、試飲や櫂(かい)入れという作業を体験させていただいた。国宝の青井阿蘇神社を訪れ人吉地方独特の焼酎づくりや建築文化を学べたことは、大変好評だった。足湯は気温の関係で入ることができず、残念ではあったが、焼酎独特の味を楽しみながら、会話も弾み、留学生同士交流を深めていた。

 

 

○外国人留学生のための進学相談会(福岡会場)出展

 留学生のための“学モン都市クマモト”オンライン進学相談会の案内を兼ねて、福岡で実施された民間企業主催の進学相談会に参加した。日本語学校の留学生と教員が参加し、希望する学校のブースで情報収集や相談を行っていた。大学コンソーシアム熊本ブースを入り口に設け、各日本語学校の教員に現在の状況や留学生の進学状況について話を伺った。どの日本語学校も留学生の在籍数、特に卒業年度の学生は多いが、新型コロナウイルス感染症の防疫のための入国制限が続いていた影響や、非漢字圏出身の学生が多いことから、日本語力が思ったように上がらず、大学受験を目指す留学生が少ないとのことだった。日本語学校の学生からの質問に答え、受験を希望する大学について、入試に関する説明を行った。留学生向けのリーフレット等を配布し、各大学の特色や熊本での生活環境の良さを紹介した。

実施日:令和5年9月5日(火)
実施会場:福岡国際展示場&カンファレンスセンター
主  催:㈱さんぽう
参加機関:
(留学生参加)崇城大学1名(中国)、東海大学1名(韓国)
(職員参加)熊本学園大学1名、コンソ事務局2名
(資料参加)熊本県立大学、熊本大学、崇城大学、東海大学
(自校ブース出展)熊本県立技術短期大学校、崇城大学