会 長 挨 拶

 

 

会長:細江 守紀
(熊本学園大学 学長)

 大学コンソーシアム熊本定款第三条(目的)によれば、「熊本県内にある大学・高等専門学校等が協力して、高等教育機関の教育・研究の充実を図ることにより、地域の行政や産業界と連携しながら、地域社会の教育・文化の向上・発展及び教育環境の向上に寄与することを目 的とする。」とされており、この目的を実現するために、本コンソーシアムの会長として地域社会の発展のため、そして熊本の教育環境の向上のため貢献していきたいと思います。

 本コンソーシアムは、運営体制の強化、各部会や事務局体制の充実を図ってまいりましたことから、学生交流や国際化の推進、地域連携などで数多くの成果を上げることができました。新型コロナ感染症も5類への移行となり、一層活発な活動が進展できるものと期待しています。

 ところで、現在、熊本では台湾の半導体メーカーTSMCの進出の発表があり、令和6年末には半導体の新工場が生産開始予定となっています。それに伴って、国内外を含めた関連企業の進出の話題が持ちきりで、経済交流の進展だけでなく、教育界においては、半導体エンジニアの人材育成への受け皿の整備、台湾からの移住者への就学支援体制の整備、学生や教育をめぐるさまざまな交流が始まっています。この大きなウエイブによって熊本を中心に新しい地域発展が期待されます。本コンソーシアムもこうした動きに積極的な貢献ができる分野が多いと思われます。今後の取組について早急に検討していく必要があります。

 また、定款第4条では本法人が行う事業として (1) 高等教育機関相互の教育分野における連携に関する事業 (2) 高等教育機関相互の研究分野における連携に関する事業が、学生、留学生に関する事業とともにあげられていますが、限定的な取り組みしかできていないようです。教育・研究分野での連携事業の重要性に鑑み、会員校間のこの分野での連携の可能性を検討していきたいと思います。

 これからも、地域社会の発展、地域教育環境の向上を目指し、熊本地域にふさわしいユニークな大学コンソーシアムの活動を行ってまいりますので、皆様の温かいご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。