留学生支援事業
令和4年度 事業内容
熊本県内での留学生の受入体制の強化及び留学生数の増加に向けた誘致戦略の検討を目的として、熊本県及び熊本市の支援を受け、総合的な留学生支援を行った。
○留学生のためのワンストップ窓口業務
概要:
大学コンソーシアム熊本の加盟大学等に在籍する留学生などを中心に、熊本市国際交流会館および大学コンソーシアム熊本事務局に設置している「留学生ワンストップ窓口」への相談件数は64件(窓口:14件、電話:9件、メール・SNS:38件、訪問3件)であった。相談内容は、留学生の日常生活について13件、住居について6件、アルバイトや就職活動について6件、学業・進学について2件、語学について2件、求人・依頼について32件、その他2件であった。留学生からの主な相談は、アルバイト探しや、アパート探し、公営住宅への入居、帯同している子供の進学に関すること、携帯電話の解約やクレジットカードの契約などの相談があった。行政や他機関からは留学生向けの事業やイベントの周知依頼や、企業からの求人やインターンシップに関して相談を受けた。
○ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)等を活用した留学生ネットワークの運営
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)等を活用した留学生ネットワークの運営
留学生に有用な情報を提供するために、多言語ホームページを運営した。また、SNS を活用し、Facebookページ「Consortium Kumamoto」およびInstagram 「kumamoto_conso」での情報発信を行った。FacebookやInstagramの機能を利用し、主に英語と日本語で留学生の生活に役立つ地域の情報や、防災に関する多言語情報などを発信した。大学コンソーシアム熊本のイベントや留学生アンケートの周知のためのツールとしても活用した。
(A)大学コンソーシアム熊本 多言語ホームページ、留学生向け日本語版ページ
大学コンソーシアム熊本の留学生向けの日本語ページを作成した。コンソの加盟機関の紹介、コンソの活動、留学生支援事業の紹介を行った。各大学に所属する留学生からの留学体験談も掲載し、これから日本への留学を目指す海外の学生にも見てもらう内容となっている。留学生が進学先を探すときに、参考としてもらえる『学術分野マップ』を掲載した。英語、中国語、韓国語版のページを運用し、多言語の防災情報や熊本の外国人相談窓口に関するリンクを設置し、留学生たちに紹介した。
(B)Facebook
「Consortium Kumamoto」ページを主に英語での情報発信を行うことを目的として運営した。コンソや他機関の留学生向けのイベントや企画、県や市からのお知らせなどを掲載した。コンソホームページ「大学コンソーシアム熊本」の記事を掲載し、留学生に周知を行った。留学生からの相談や連絡のメッセージも寄せられ、ワンストップ窓口の相談ツールとしても機能した。
「Consortium Kumamoto」ページを主に英語での情報発信を行うことを目的として運営しています。コンソや他機関の留学生向けのイベントや企画、県や市からのお知らせなどを掲載しました。コンソホームページ「大学コンソーシアム熊本」と「くまもと留学生ネットワーク」へのリンクをつなげ、双方の認知度の向上を図りました。留学生からの相談や連絡のメッセージも寄せられ、ワンストップ窓口の相談ツールとしても機能しました。
(C)Instagram
学生は、フェイスブックに加え、インスタグラムの利用者も多いと考えられるため、イベント案内、大学紹介などの記事を投稿した。メインの写真と短文で内容を伝えるため、忙しい学生にも、気軽にアクセスできるというメリットがある。留学生がイベントに参加するきっかけとして、地域の情報はインスタでチェックしているという学生が多い。(A)フェイスブックと合わせて使うことで、より多くの学生への周知ができた。
(D)LINE
1対1の連絡ツールとして、イベントの周知や防災情報などはLINEを使って周知した。留学生アンケートの周知を行うなど、一定数の留学生に素早く情報を届けることができる。学生からの就職に関する相談や、問い合わせに対する回答もLINEで行った。
○留学生アンケートの実施報告
○大学コンソーシアム主催事業
(A)留学生のための面接対策講座
実 施 日:令和4年4月9日(土)
参 加 者:留学生4名
日本での就職活動するにあたっての心構えについて説明を受けた後、実際に入退室や面接の練習を
行った。面接官としての立場から、客観的に他の留学生を見ることで、面接官がどんなところをみて
いるかを考えながら、留学生たちは模擬面接を体験することができた。
(B)留学生のための就活講座
実 施 日:令和4年4月30日(土)
参 加 者: 留学生4名
日本での就職活動の流れや、過去の先輩たちの事例について紹介を行った。
就職活動を行うにあたり、会社の選び方、就活スケジュールの立て方などの
説明やそれぞれの学生の就活の疑問や要望に応えて指導を行い、それぞれの
進捗状況に合わせて、オンラインの個別指導を行った。
(C)留学生オンライン交流会
実 施 日: 第1回 令和4年6月16日 参加者5名
第2回 令和4年6月30日 参加者2名
留学生と日本人学生の交流を図るため、オンライン交流会を開催した。
参加した学生はそれぞれ自己紹介をしたり、アルバイトや趣味などについて
話したりして、お互いに情報交換をした。
(D)スタディツアー in 阿蘇
実 施 日:令和4年11月13日(日)
参 加 者:26名(留学生23名、日本人学生3名)
阿蘇の自然と熊本地震について学ぶため、南阿蘇へ日帰りバスツアーを行った。
地震からの復興途中の南阿蘇鉄道のトロッコ列車(中松~高森間)に乗車し、
道の駅や高森駅でワンピース像を見学した。昼食は郷土料理の高森田楽を賞味し、
上色見熊野座神社を見学した。熊本地震ミュージアム(旧東海大学阿蘇キャンパス)
では、地震の爪痕と防災についての話を聞いた。災害に対して備えることの重要性や
自然災害の脅威を伝えるツアーとなった。
(E)スタディツアー in 山鹿
実 施 日:令和4年11月26日(土)
参 加 者:30名(留学生28名、日本人学生2名)
熊本の伝統工芸品である紙灯籠や来民うちわについて学ぶため、山鹿へ日帰りバスツアーを行った。
山鹿灯籠民芸館を見学し、伝統的な手法で作られた紙の部材や様々な作品を鑑賞した。
八千代座で鹿灯籠踊りを観覧し、八千代座の成り立ちや建物の修復について学んだ。
来民渋うちわ作りのワークショップを行い、講師を迎え、来民渋うちわ作り体験を行った。
(F)留学生ショートムービーコンテスト
参加対象者:大学コンソーシアム熊本加盟機関に所属する留学生(個人、もしくはグループ)
エントリー数:10グループ
応募作品:6作品
表彰式:令和4年12月17日(土) 14:30~16:00
場所: 熊本市国際交流会館 2階 国際交流ラウンジ
審査員:大学コンソーシアム熊本加盟機関からの推薦5名、外部審査員1名
国際交流部会の新規事業として、留学生活や熊本での生活を紹介する短い動画を作成してもらい、
コンテスト形式で応募してもらった。応募作品は6作品あり、それぞれ違った視点で撮影された
作品が集まった。応募作品はコンソのホームページに掲載し、留学生の視点を通じた熊本の留学の
魅力を紹介する企画として、留学生誘致イベントやSNS掲載などで活用していく。
○他機関主催事業への協力
(A)コラボカフェ(全4回)
主催:熊本市国際交流振興事業団
協力:大学コンソーシアム熊本
実施場所:熊本市国際交流会館
第1回 「チェコ」
実施日:令和4年7月23日(土)
参加者:17名
第2回 「ペルー」
実施日:令和4年11月26日(土)
参加者:6名
第3回 「ベナン」
実施日:令和5年1月28日(土)
参加者:8名
第4回 「ネパール」
実施日:令和5年3月25日(土)
参加者:14名
(B)「人吉・球磨の文化と蔵めぐり」
実施日:令和4年12月18日(日)
主催:球磨焼酎酒蔵組合
後援:九州本格焼酎協議会、熊本国税局、大学コンソーシアム熊本
留学生数:18名
歴史と文化薫る人吉・球磨地方へ日帰りバスツアーを行った。2つの酒蔵を見学した。国宝の青井阿蘇神社
を訪れ、人吉地方独特の焼酎づくりや建築文化を学べたことは、大変好評だった。当日は雪が降る寒い日
だったが、留学生たちは普段見ることのない雪景色を堪能していた。
(C)水俣から環境を考えるスタディツアー
実 施 日:令和5年1月14日(土)
主催:熊本県
共催:大学コンソーシアム熊本、
参 加 者:29名(留学生28名、日本人学生1名)
熊本県主催『留学生等を対象とした水俣病啓発事業』を共催し、日帰りのバスツアーを行った。
熊本県立環境センターで、水俣病の概要と環境都市として水俣で現在行われている取り組みについての
講演を聞いた。エコパーク水俣(水銀埋立地)や慰霊碑を見学した。また、併設する水俣病資料館と国立
情報センターの展示を見学し、水俣病患者家族の語り部の講話を聞いた。水俣病歴史考証館『相思社』
では、水俣病に関して保存されている展示物や猫実験の小屋などを見学した。
○外国人留学生のための進学相談会(福岡会場)出展
留学生のための“学モン都市クマモト”オンライン進学相談会の案内を兼ねて、福岡で実施された民間企業主催の進学相談会に参加した。大学コンソーシアム熊本ブースを入り口に設け、各日本語学校の教員に現在の状況や留学生の進学状況について、話を伺った。日本語学校の学生からの質問に答え、必要な場合は、加盟機関の大学等に連絡し、個別に入試に関する説明を行った。留学生向けのリーフレット等を配布し、各大学の特色や熊本での生活環境の良さを紹介した。
実施日:令和4年9月13日(火)
実施会場:エルガーラホール8階大ホール
主 催:㈱さんぽう
参加機関:(職員参加)熊本県立技術短期大学校2名、コンソ事務局2名
(資料参加)熊本学園大学、熊本県立大学、熊本大学、崇城大学、東海大学九州キャンパス、平成音楽大学
(自校ブース出展)崇城大学
対象者:福岡地区の日本語学校で日本語を学び、大学進学を目指している留学生
参加者:11名(日本語学校3校から留学生10名、教員1名)
相談者数:25名(日本語学校の留学生12名、教員13名)